イヤイヤ期の子どもが食事中に起こすイヤイヤ行動とその対処法を解説

こんにちは。
イヤイヤ期の対応専門家の西村です。

イヤイヤ期に突入した子どもは、日常生活のさまざまな場面でイヤイヤ行動を起こします。

とくに、食事中のイヤイヤ行動に悩まされるママは多いようです。

この記事では、食事中のイヤイヤ行動の理由とその対処法について解説していきます。

イヤイヤ期の食事トラブル9つ

食事中に赤ちゃんが泣いているので困っているママ
子どもが食事中に起こすイヤイヤ行動は以下の通りです。

それぞれの理由について詳しく解説していくので、ぜひ覚えておきましょう。

スプーンを投げる

1歳になったあたりから、スプーンを投げるようになります。

スプーンは、子どもにとってはじめは「おもちゃ」と同じ感覚です。

スプーンを使って何をするのか、どのように使うのかは、ママとパパを見て覚えます。

また、自分でしたい欲求が高まってくるというのも、スプーンを投げる理由の1つです。

ママたちがスプーンを使って美味しそうに食べているのを見ていると、子どもは「自分もやりたい」と思います。

しかし、最初のうちはなかなか上手に食べることができなくて、スプーンを投げてしまうのです。

西村先生
西村先生

「さじを投げる」なんて、昔の人はよく言ったものですね。

スプーンを上手に使えるようになっても投げてしまうときは?

スプーンを上手に使えるようになってからも、投げてしまう子どももいます。

これは、ママの気を引くために起こす行動です。

スプーンで上手に食べられるようになってくると、だんだんと「褒められる」ことがなくなってきますよね。

しかも、ひとりで食べられるため、子どものそばから離れていませんか?

そこで、子どもは「なんとかして、ママにかまってもらいたい!」と考え、スプーンを投げるのです。

西村先生
西村先生

とにかく「ママから見て嫌な行動」を繰り返す子どもはこれにあたると思います。

大人が食べるものは欲しがり、自分のご飯は食べない

子どもと一緒に食事する家庭では、大人が食べるものを欲しがって、自分のご飯は食べようとしないというイヤイヤ行動が起きることが多いです。

これは「ママやパパと同じことがしたい」という気持ちが、理由のひとつです。

しかし、大人と子どもとでは味付けや形状に違いがあるため、できるだけ子どもには大人の食べ物をあげたくないのが、ママの心情ではないでしょうか?

子どもの気持ちは尊重しつつ、自分のご飯を食べるように誘導してあげてください。

西村先生
西村先生

マナーや食事をすることの意味を教えるためにも、子どもと一緒に食事をすることはとても大切ですよ。

すぐに「おやつが食べたい」と言う

言葉の発達が早くなる2歳後半には、なにかにつけて「おやつが食べたい」と言ってママにせがむようになります。

このイヤイヤ行動に隠された理由は、ズバリ「暇だよ」です。

イヤイヤ期の子どもは、自分で遊びを考える時期と、遊びを与えてもらう時期の間にいます。

この時期の子どもは、遊びの発展のしかたがわからないため、ひとりだと長い時間遊んでいられずに保育士を探して泣いたり、探しまわったりします。

これと同じで、遊び方がわからないと「おやつが食べたい」と言ってママの気を引こうとするのです。

西村先生
西村先生

観察力を高めることで、子どもたちが本当は何を言おうとしているのかを感じ取ってあげましょう。

どか食い

離乳食に慣れ始めると「もっと欲しい!!」といわゆる「どか食い」のようなイヤイヤ行動が始まります。

スプーンで食事をあげていて、何かに気を取られて食事をあげる手を止めていると、「もっともっと」と言うようにうなったり、手を引っ張ったりします。
これが、「もっとちょうだい」のサインです。

赤ちゃんの時は、母乳やミルクだけでしたから、離乳食の最初のうちは、固形物を口に入れることに慣れることが目的になります。

そのため、このサインはとても大切な行為ですが、ずっと続くとママの悩みになりがちです。

西村先生
西村先生

2歳くらいまでは、お腹がいっぱいになった感覚がわからない子どもが多いため、できるだけ育児書に書いてある規定量を準備し、それ以上は与えないようにしましょう。

偏食

「偏食」、つまり食べ物の好き嫌いも、子どものイヤイヤ行動のひとつです。

ママが「食べなさい」と言っても、「◯◯嫌い」などと言って食べようとしないのは、以下のような理由が挙げられます。

  • 食感が嫌い
  • 味が嫌い
  • 雰囲気が嫌い
  • 楽しくない

この4つのなかで、もっとも影響が大きいのは、「楽しくない」です。

「食べなさい」「おいしいから」「身体にいいのよ」などと言われ続けていると、どうしても「ああ、また言われるのかな」「食べなかったら怒られるのかな」と感じてしまい、食事が楽しくなくなってしまいます。

そのため「特別楽しみ」にできるような食事環境を、家族が作ってあげることが大切ですよ。

西村先生
西村先生

食事を楽しいと思ってもらうためにも、無理強いは絶対しないようにしましょう。

「おなかいっぱい」と言って食べてくれない

食事をさせていると、明らかに少ししか食べていないのに「おなかいっぱい」「もういらない」と言ったりしませんか?

これは、子どもが「何か別のことに意識が行っている」というサインです。

子どもは好奇心が強いため、食事よりも楽しそうなことを見つけると、すぐに意識が向いてしまいます。

1歳くらいの子どもは、お母さんに食べさせてもらいますよね?

そんなとき、そっぽを向いたままあ~んと口を開けていたり、明らかにスプーンを見ていない状況だと、意識が別のものに行っている可能性が高いです。

また、2歳頃になると、座っている場所から離れたくなったり、上半身が動きまわったりするようになります。

本来、食事というのは「お腹がすくから食べる」ものであって「出てくるから食べる」ものではありません。

意識が食事へ向くのを待ってあげて「今は食べるときなんだ」とわかってもらいましょう。

西村先生
西村先生

全部食べさせることよりも、「空腹」を感じさせてあげることが大事ですよ。

遊び食べ(食品で遊ぶ)

遊び食べが目立ち始める1~1歳半頃の子どもは、食品で遊び始めることがあります。

この年代の子どもは、なんでも実験しています。汚いものを口に運んだり、まずは口元へ持っていく、そんな癖がありませんか?

これは問題行動ではなく、成長するための必要なプロセスです。

子どもは口に持って行くことで、それが何なのかを確かめていると言われています。

食事も同様に、食べることに意識があると言うよりは食べ物自体に意識があるのです。

西村先生
西村先生

スプーンを使ってすくう、スプーンを使って口に持っていくという作業も実験のうちですよ。

遊び食べ(食事中に立ち歩く)

遊び食べにはもうひとつ、食事中に立ち歩くというのもあります。

子どもが食事中にじっとしていられなくて、すぐに席を立ってしまう…そんな悩みはありませんか?

この行動は、1歳半~2歳のお子様に多いです。
とくに、男の子に多いですね。

普段から遊びにも集中することがなく、5分くらいしたら次の遊びにいってしまうような、そんな移り気の早いお子さんに多い悩みです。

しかし、それはとてもいいことでもあります。

好奇心が一段と強いということは、食事の面では「なんでも食べてみる」という特徴があったり、見たことがないものに興味を持つことが多く、偏食になりにくいのです。

そのため、食事中に立ち歩く子どもは、食べさせることを考えるよりも好奇心に任せてみましょう。

西村先生
西村先生

食事中は、できるだけ子どものペースを優先してください。

食べ物を投げる

食べ物を笑いながら投げたり、下へ落としたりする子どもはいませんか?

ふざけて笑いながらする行動は、ママが怒ってくれるのを「待っている」状態です。

これは、意図的にやっているのではありません。

子どもは、ママが振り向いてくれれば、ママが見ていてさえいてくれれば、なんでもします。

たまたま物を落としたら、叱られた…これを繰り返すことで知恵がついてくると「物を落としたら、ママが近くによってきてくれる」に変わっていきます。

食べ物を投げるのは「ママ、見て欲しいよ」のサインであるため、何度も同じ事を繰り返すのです。

西村先生
西村先生

いくら注意しても食品を投げる場合は、遊びの要素が大きいため、叱ってあげましょう。

食器を投げる

食べ物だけでなく、怒って食器を投げる子どももいます。

このイヤイヤ行動が起きる主な原因は「自分の思った通りに行かなかった」ことでしょう。

その中でも多いのが「スプーンを使っていて、自分の取りたいものが取れなかったから」という理由です。

癇癪を起しているときに「なんで投げたの!」と叱っても、子どもの耳には入っていません。

何を言ってもダメな場合、そってしておきましょう。

西村先生
西村先生

時間はかかりますが、自分で泣き止んで何かを要求してくる、または、食べ始めるまで待ってあげてください。

イヤイヤ期の食事トラブルの対処法6つ

幼児の食事風景
続いて、食事中に子どもがイヤイヤ行動を起こしたときの対処法を解説していきます。

具体的な方法は以下の通りです。

それぞれの対処法について、詳しくみていきましょう。

子どもの気持ちを汲み取りながら、正しいやり方を教える

子どもの心を汲み取りながら、正しい方法を教えてあげてください。

この対処法は、スプーンや食器を投げるイヤイヤ行動に対して使うとよいでしょう。

例えば

赤子ちゃん

(スプーンを投げる)

ママさん

どうしたの?

赤子ちゃん

……

ママさん

できなかったの?

赤子ちゃん

(小さくうなずいたり、そっぽを向く)

ママさん

そっか、じゃあ、ママがやろうか?

赤子ちゃん

うん

ママさん

できないと思ったら、できないよと言ってね

このように、ママやパパの姿を通してやり方を教えましょう。

西村先生
西村先生

ちなみに、「基本的にママやパパはスプーンを使いません」という家庭は、ぜひ子どもの前でスプーンを使う食事をしてあげてください。

そっとしておく

子どもがママの気を引こうとしたり、癇癪を起こしたりしているときは、あまり関わらずそっとしておくことも対処法の1つです。

「関わらないことで、子どもによくない影響を与えるのでは?」と思われがちですが、関わらないことで、子どもは自分で気持ちを抑えることを覚えます。

つまり、自律を促していると思ってください。

関わらないこと=自分で考えさせることですよ。

西村先生
西村先生

「それじゃあかわいそうじゃないの!!」なんて言われてしまいそうですが、その分、違うときにたくさん会話をしてあげてください。

「大人と一緒がいい」という気持ちを大切にする

子どもの「大人と一緒がいい」という気持ちを尊重してあげましょう。

ポイントは以下の3つです。

  1. 受容する
  2. できない理由を説明し、それができる時期を教えてあげる
  3. 代案を出す

例えば、自分のご飯を食べたがらず、大人のご飯を欲しがる場合、まず「そっか、これが欲しいんだね?」と受容してください。

その次に「そっか。これは味が濃くて、硬いから、四歳になったら食べられるよ」と未来に展望を持たせてあげるとよいでしょう。

そして「その代わり、こっちの箸を使ってみるかい?」と代案を立てて、子どもがいずれするであろう、大人と同じものに興味を持たせていきます。

最後に「ほら、ママたちと一緒だね?一緒だと楽しいね」といった言葉がけもよいですね。

ここで大事なのは、子どもが思っていることを否定しないことです。

「だめ」「しかし」「でも」といった否定の言葉を使わない方が、すんなりと言うことを聞いてくれますよ。

西村先生
西村先生

このやり取りを通じて子どもは「協調」について覚えていくので、子ども同士の遊びの土台を作ることにもなります。

観察力を高めて、子どもが本当は何を言おうとしているのかを感じ取る

子どものイヤイヤ行動に隠れた理由を、親が感じ取ってあげてください。

子どもは、上手く話せなかったり、場面に適した言葉を使えなかったりするため、本当に伝えたいことを伝えることができません。

そのため、大人が子どもの気持ちを「言葉」で理解することは難しいのです。

言葉の裏にある、「本当に伝えたいこと」を汲み取ってあげましょう。

西村先生
西村先生

観察力を高めることによって、子どもたちが本当は何を言おうとしているのかを感じ取れるようになりますよ。

言葉を使って約束する

子どもがご飯を食べたがらなかったり、遊び食いをしていたりする場合は、言葉を使って約束してみてください。

子どもと約束するときは、以下のポイントに気をつけましょう。

  1. 子どもの気持ちを受容する
  2. 回数を提案し、交渉する
  3. 約束を果たしたら食事は終了する

例えば、子どもが食事中に「もっと欲しい」のサインを出したら、「もっと欲しいんだね。わかったよ」と言って、口に運んであげてください。

そして、食事がもう少しになった時に、だいたいどれくらいなのかを伝えて上げてください。「あ、あと3回かな?」などと、小さい回数で言うとなおよいですね。

最後のひとくちは、少しもったいぶってあげてください。
これは、「食べたい」の意識を、満足させ、終わらせるためです。

そして「最後まで、食べたいでしょ?だから、スプーンですくえるだけすくうね!」などと言って焦らしてから、「はい、最後だよ。せーの、あ~ん!パク!」などと、大げさに言ってあげましょう。

食べ終わったら、カラになった食器を見せて「空っぽだね!全部食べたね!」と見せてから、ママが「ごちそうさまでした」と、声をかけてあげてください。
そして「片付けるね」と一声かけてから片づけましょう。

「あと何回」という言葉を使って、子どもに展望を持たせることが大事ですよ。

西村先生
西村先生

約束を守らせるためにも、ママが普段から子どもとの約束を守るようにしましょう。

子どもが食事に集中できる環境を整える

子どもが食事に集中できるような環境を、家族が作ってあげましょう。

食事は毎日のことなので、なるべく楽に済ませたいですよね。

そんなママのために、子どもが他のものに意識を取られないようにするためのマニュアルを用意しました。

  1. おもちゃは全て隠してしまう
  2. テーブルの上には、食事で使うものだけにする
  3. 食品や食器に楽しみを
  4. 音がするものを消す
  5. ママは子どもの隣で食事をしましょう

ぜひ、この5つのマニュアルにしたがって食事環境を整えてみてくださいね。

西村先生
西村先生

子どもに食事を「楽しい」と思ってもらえるよう、いろいろ試してみましょう。

食事中のイヤイヤ行動に隠された理由を感じ取って、適切な対応をしよう

赤ちゃんをかこんで食事
イヤイヤ期の子どもは、毎日の食事が大変ですよね。

ただ、子どものイヤイヤ行動には理由が隠されています。

子どもの気持ちを汲み取ってあげて、それに応じた接し方をしてあげましょう。

今回紹介した対処法もぜひ参考にしてくださいね。

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